5.アンプを設定しよう!【STUDIO編】_MODO BASS
MODO BASS 2のSTUDIOセクションでは、アンプやエフェクターを設定し、ベースサウンドの仕上がりを細かく調整できます。
そこでこの記事では、ベースアンプの種類や各パラメーターの役割を解説し、それぞれが音に与える影響についても詳しく説明します。
この記事を読めば、アンプの設定が分かるようになり、楽曲や演奏スタイルに合わせた音作りができるようになります。ベースサウンドを調整したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
アンプの設定画面を表示する
1.STUDIOセクションでは、アンプとエフェクターの設定画面を切り替えて使用します。
2.アンプの設定画面を表示する場合は、画面上のベースアンプをクリックします。
3.ベースアンプの設定画面が表示されました。
4.ちなみに、画面上のベースをクリックすると、MODELセクションに切り替えることもできます。
5.MODELセクションに切り替わりました。
ベースアンプを設定する
MODO BASS 2には「Solid State」と「Tube」の2種類のベースアンプが用意されています。それぞれ異なる特性を持ち、楽曲や演奏スタイルに応じて使い分けることができます。
それでは、2つのベースアンプを順に見ていきましょう。
Solid State(ソリッド・ステート)
Solid Stateはトランジスタアンプをシミュレートしたアンプモデルです。クリアで引き締まった低音が特徴で、タイトかつスッキリとしたサウンドが得られます。
トランジスタアンプを使用する場合は、AMP MODELを「Solid State」に切り替えます。
それでは、「Solid State」の設定画面を1つずつ見ていきましょう。
GAIN(ゲイン)
GAINは入力信号の強さを調整するパラメーターです。歪みや倍音に影響を与え、サウンドに力強さや厚みをもたらします。
GAINによる音色の変化を聴いてみよう!
GAINを「3.0」と「8.0」に設定したベース音源です。最初の音源はGAINが「3.0」に設定されているため、歪みが控えめでクリーンな音色になっています。
次の音源はGAINが「8.0」に設定されているため、歪みが強まり、荒々しさが増した音色になっています。
BASS(ベース)
BASSは低音域を調整するパラメーターです。低音の厚みや重みをコントロールし、サウンドに力強さやタイトな響きを加えます。
BASSによる音色の変化を聴いてみよう!
BASSを「0」と「8.0」に設定したベース音源です。最初の音源はBASSが「0」に設定されているため、低音が控えめで、スッキリとした軽い音色になっています。
次の音源はBASSが「8.0」に設定されているため、低音が強まり、太く力強いサウンドになっています。
MID(ミッド)
MIDは中音域を調整するパラメーターです。音の輪郭や存在感をコントロールし、音の抜けや目立ちやすさに影響を与えます。
MIDによる音色の変化を聴いてみよう!
MIDを「0」と「10」に設定したベース音源です。最初の音源はMIDが「0」に設定されているため、音の抜けが悪く、控えめな音色になっています。
次の音源はMIDが「10」に設定されているため、音の抜けが良く、輪郭のはっきりした音色になっています。
TREBLE(トレブル)
TREBLEは高音域を調整するパラメーターです。アタック感や音の明るさに関わり、シャープさやクリアな響きを際立たせます。
TREBLEによる音色の変化を聴いてみよう!
TREBLEを「0」と「10」に設定したベース音源です。最初の音源はTREBLEが「0」に設定されているため、高音が抑えられ、丸みのある柔らかい音色になっています。
次の音源はTREBLEが「10」に設定されているため、高音が強調され、シャープでクリアな音色になっています。
グラフィックイコライザー
グラフィックイコライザーは複数の周波数帯域を個別に調整できるパラメーターです。特定の帯域をブーストまたはカットすることで、音のバランスや明瞭さを細かく整えられます。
基本的な3バンドEQ(BASS・MID・TREBLE)に比べ、より細かく設定できるため、演奏スタイルに合わせてベースのキャラクターを柔軟にコントロールできます。
LIMIT(リミット)
LIMITはベースサウンドの音量のばらつきを抑え、音量バランスを整える機能です。ピークを抑えながら音圧を高め、ダイナミクスを整えつつ、太くまとまりのあるサウンドに仕上げます。
LIMITによる音色の変化を聴いてみよう!
LIMITを「OFF」と「ON」に設定したベース音源です。最初の音源はLIMITが「OFF」に設定されているため、音量のばらつきがあり、アタックが際立った自然な音色になっています。
次の音源はLIMITが「ON」に設定されているため、ピークが抑えられ、音圧が増し、太くまとまりのあるサウンドになっています。
Tube(チューブ)
Tubeは真空管アンプをシミュレートしたアンプモデルです。温かみのある中低域が特徴で、ナチュラルなコンプレッションがかかり、ダイナミクスに応じた柔らかい歪みが得られます。
真空管アンプを使用する場合は、AMP MODELを「Tube」に切り替えます。
GAIN(ゲイン)
GAINは入力信号の強さを調整するパラメーターです。歪みや倍音に影響を与え、サウンドに力強さや厚みをもたらします。
GAINによる音色の変化を聴いてみよう!
GAINを「0」と「10」に設定したベース音源です。最初の音源はGAINが「0」に設定されているため、すっきりとしたクリーンな音色になっています。
次の音源はGAINが「10」に設定されているため、音の太さや存在感が増し、より力強いサウンドになっています。
BASS(ベース)
BASSは低音域を調整するパラメーターです。低音の厚みや重みをコントロールし、サウンドに力強さやタイトな響きを加えます。
BASSによる音色の変化を聴いてみよう!
BASSを「0」と「10」に設定したベース音源です。最初の音源はBASSが「0」に設定されているため、低音が控えめで、スッキリとした軽い音色になっています。
次の音源はBASSが「10」に設定されているため、低音が強まり、太く力強いサウンドになっています。
MID(ミッド)
MIDは中音域を調整するパラメーターです。音の輪郭や存在感をコントロールし、音の抜けや目立ちやすさに影響を与えます。
MIDによる音色の変化を聴いてみよう!
MIDを「0」と「10」に設定したベース音源です。最初の音源はMIDが「0」に設定されているため、音の抜けが悪く、控えめな音色になっています。
次の音源はMIDが「10」に設定されているため、音の抜けが良く、輪郭のはっきりした音色になっています。
MID FREQ(ミッド・フリケンシー)
MID FREQはMIDツマミが調整する周波数帯域を変更するパラメーターです。この機能を使うと、狙った中音域の周波数を強調したり、抑えたりすることができます。
MID FREQによる音色の変化を聴いてみよう!
MID FREQを「0」と「4」に設定し、中音域をブーストさせたベース音源です。最初の音源はMID FREQが「0」なので、低音寄りの中音域が強調され、ベースに重厚感が出ています。
次の音源はMID FREQが「4」なので、高音寄りの中音域が強調され、音の輪郭やアタックが強調された目立つサウンドになっています。
TREBLE(トレブル)
TREBLEは高音域を調整するパラメーターです。アタック感や音の明るさに関わり、シャープさやクリアな響きを際立たせます。
TREBLEによる音色の変化を聴いてみよう!
TREBLEを「0」と「10」に設定したベース音源です。最初の音源はTREBLEが「0」に設定されているため、高音が抑えられ、丸みのある柔らかい音色になっています。
次の音源はTREBLEが「10」に設定されているため、高音が強調され、シャープでクリアな音色になっています。
PUNCH(パンチ)
PUNCHは音のアタックを強調し、存在感や音圧を向上させる機能です。オンにすると、アタックが際立ち、ミックス内で埋もれにくい力強いサウンドになります。
PUNCHによる音色の変化を聴いてみよう!
PUNCHをオン/オフしたベース音源です。最初の音源はPUNCHをオフにしているため、ナチュラルで落ち着いた音色になっています。
次の音源はPUNCHをオンにしているため、アタックが際立ち、音の輪郭がはっきりした力強いサウンドになっています。
HARM.(ハーモニクス)
HARMは倍音を強調し、音に温かみや歪みを加える機能です。オンにすると、真空管アンプ特有のサチュレーション(軽い歪み)が加わり、音に厚みや存在感が生まれます。
GAINを上げると倍音がさらに強調され、歪みが増します。
HARMによる音色の変化を聴いてみよう!
GAINを「8.0」に設定し、HARMをオン/オフしたベース音源です。最初の音源はHARMをオフにしているため、クリーンで力強いサウンドになっています。
次の音源はHARMをオンにしているため、サチュレーションが強まり、温かみや歪みが加わった音色になっています。
PIEZO/STOMP OUT/AMP
PIEZO/STOMP OUT/AMPは、どちらのアンプでも共通するパラメーターで、音の流れの異なるポイントごとに音量や響きを調整できます。
PIEZO(ピエゾ)
PIEZOはベースのボディの響きを拾い、音にどれだけ加えるかを調整するパラメーターです。この機能はELECTRONICSセクションのPIEZOと同期しており、変更すると双方に反映されます。
音の流れで見ると、PIEZOの調整ポイントはベースとエフェクターの間にあります。
STOMP OUT(ストンプアウト)
STOMP OUTはエフェクターを通過した後の音量を調整するパラメータです。アンプに送る音量を変更できるため、エフェクターの影響を受けたサウンドのバランスを整えるのに役立ちます。
音の流れで見ると、STOMP OUTの調整ポイントはエフェクターとアンプの間にあります。
AMP(アンプ)
AMPはアンプを通過した後の音量を調整するパラメーターです。最終的な出力レベルを変更できるため、全体の音量バランスを整えるのに役立ちます。
音の流れで見ると、AMPの調整ポイントはアンプの後ろにあります。
まとめ
今回はベースアンプの種類や各パラメーターの役割を解説し、それぞれが音に与える影響についても詳しく説明しました。
MODO BASS 2では、アンプ設定を調整することで、サウンドの質感やキャラクターを自在にコントロールできます。演奏スタイルや楽曲に合わせた音作りを追求しましょう。
MODO BASS 2の使い方講座では、各セクションごとに機能を解説しています。他のセクションの機能についても詳しく知りたい方は、関連記事もあわせてご覧ください。