9.アルペジエーターを使ってみよう!_Synth1
今回はSynth1に内蔵されているアルペジエーターについて説明します。アルペジエーターは打鍵している音を使って、自動的にアルペジオを作り出す機能です。
この機能を使えば、さまざまなパターンのアルペジオを簡単に作り出すことができるので、この機会にしっかりと使い方をマスターしておきましょう。
今回説明する範囲はSynth1で見ると、赤枠の部分になっています。それでは一緒に見ていきましょう。
オン/オフボタン
アルペジエーターのオン/オフを切り替えるボタンです。「ON」をクリックすることでスイッチが入り、アルペジエーターが動くようになっています。
タイプ(type)
タイプはアルペジオの演奏パターンを決める部分です。Synth1には4つの演奏パターンが用意されており、typeボタンをクリックすることで切り替えられます。
それでは、どんな演奏パターンがあるか1つずつ見ていきましょう!
updown(Cコードの場合)
アップダウンを繰り返す演奏パターン。Cコード(ドミソ)の場合は「ド→ミ→ソ→ミ→ド」の順でアルペジオが演奏されます。
up(Cコードの場合)
アップを繰り返す演奏パターン。Cコード(ドミソ)の場合は「ド→ミ→ソ→ド→ミ→ソ」の順でアルペジオが演奏されます。
down(Cコードの場合)
ダウンを繰り返す演奏パターン。Cコード(ドミソ)の場合は「ソ→ミ→ド→ソ→ミ→ド」の順でアルペジオが演奏されます。
random(Cコードの場合)
ランダムなので規則性のない演奏パターンになります。毎回、演奏パターンが変わるので、上の画像は1つの例だと思ってください。
レンジ(range)
レンジはアルペジオの演奏範囲を決める部分です。演奏範囲はオクターブ単位で変更できるようになっており、Synth1では1~4オクターブの範囲内で設定できます。
ピアノロールで見るとこんな感じになります。
レンジを「1oct」に設定すると、赤枠の範囲内でアルペジオが繰り返し演奏されます。「2oct」ならば黄色枠まで演奏範囲が広がり、「3oct」ならば緑枠、「4oct」ならば青色まで範囲が広がります。
ビート(beat)
ビートはアルペジオの演奏スピードを調整するパラメーターです。演奏スピードは音符の長さで設定できるようになっており、見方は次のようになります。
ビートの設定を(4)にすると、アルペジオは以下のように4分音符で演奏されます。
ゲート(gate)
ゲートはアルペジオの切れ味を調整するパラメーターです。このツマミを右へ回すと滑らかなアルペジオになり、左へ回すとスタッカートのような歯切れの良いアルペジオになります。
アルペジエーターにゲートを設定する【20→90→120】
タイプはup、ビートは(4)に設定したので、4分音符でアルペジオのアップを繰り返す演奏パターンになります。
上の音源では、1回目がゲート値「20」、2回目がゲート値「90」、3回目がゲート値「120」になっているので、歯切れの良いアルペジオから滑らかなアルペジオになります。
まとめ
今回はアルペジエーターの使い方について説明しました。アルペジエーターは自動でアルペジオを作ってくれるので、ちょっとした伴奏ならば、簡単に作ることができます。
この機能は楽曲作りに新しいアイディアを与えてくれるので、この機会にしっかりと使い方をマスターしておきましょう。
これでアルペジエーター編の説明は終わりです。次回はエフェクター編になります。今度も私なりに分かりやすく解説していくつもりので、どうぞ最後までお付き合いください。