DTM用パソコンの選び方
DTMを始めるにあたって、必ず必要になるのがパソコン本体です。パソコンはできるだけ高性能なモノが良いですが、どれくらいのスペックを必要とするのでしょうか?
今回はDTMに必要なスペックやOSによる違いにも触れて、DTM用パソコンの選び方について説明していきたいと思います。
Windowsか・・それともMacか・・
パソコン選びでまず最初に悩むのがOSです。OSは大きく分けて2種類あり、使用するOSによって使えるソフトや機材が違ってきます。
Windows
Macよりもコストパフォーマンスに優れ、自作やBTOで自分に合ったパソコンを作ることもできます。また、Windowsは対応しているフリーソフトが多いので、低予算でDTMが楽しめます。
対応しているソフトが多い
スペックアップしやすい
自分に合ったパソコンが作れる
Mac
コストパフォーマンスではWindowsに劣りますが、動作の安定感と操作のしやすさではMacに軍配が上がります。しかし、Macは高額でスペックアップもできないので、DTM初心者には少々敷居が高いパソコンになります。
相性問題で悩まされない
対応しているソフトが少ない
スペックアップできない
MacユーザーもしくはMac専用ソフトを使いたいとかでなければ、Windowsがおすすめです。MacにもWindowsにない良さはありますが、これからDTM環境を整える人にとっては、高額でスペックアップもできない点がマイナスポイントになります。
デスクトップか・・それともノートか・・
パソコンには据え置き型のデスクトップと持ち運び可能なノートPCがあります。どちらでもDTM作業は行えますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
デスクトップ
ノートPCよりもコストパフォーマンスに優れ、新たな増設も行いやすいのが特徴です。据え置き型なので、設置スペースを取りますが、自宅使用メインならばデスクトップが良いでしょう。
スペックアップしやすい
熱暴走しにくい
持ち運べない
ノートパソコン
コストパフォーマンスではデスクトップに劣りますが、場所を選ばずにDTM作業が行えます。本体サイズの関係でスペックアップは難しいですが、持ち出すならばノートPCになるでしょう。
場所を取らない
スペックアップは難しい
熱暴走しやすい
USB端子が少ない
設置場所があること前提ですが、私はデスクトップをおすすめします。ノートPCはサブ機として優秀ですが、基本スペックやカスタマイズ性を考えるとデスクトップのほうが断然有利です。ただし、ライブやスタジオでの使用も考えているかたはノートPC一択でしょう。その場合はデスクトップとノートPCを使い分けても良いかもしれません。
DTMに必要なパソコンのスペック
パソコンでDTMを行うには、ある程度のスペックが必要になります。それでは、どれくらいのスペックが必要になるかを一緒に見ていきましょう。
CPU
CPUはパソコンの頭脳にあたります。CPU不足に陥るとレイテンシーや処理落ちが発生してしまうので、最低でもCore i5以上を選ぶようにしましょう。
必須:Core i5 推奨:Core i7
メモリ
メモリはパソコン上の作業スペースの広さにあたります。メモリ不足に陥るとプツプツと音切れ現象が起きてしまうので、最低でも8Gは積むようにしましょう。
必須:8GB 推奨:16GB
ストレージ(HDD/SSD)
ストレージはパソコン上の引き出しにあたります。容量が多ければ多いほど音源や曲を多く保存できるので、最低でも500GBぐらいは用意しましょう。
最近はSSDの価格も下がってきたので、HDDよりも処理速度が速いSSDがおすすめです。
必須:500GB 推奨:500GB以上
DTM用パソコンはBTOがおすすめ!
BTOとは、自分でマザーボードやCPU、メモリといったパーツを選択し、お店で組んでもらうパソコンのことです。家電量販店に並ぶメーカーパソコンとは違い、好きにカスタマイズできます。
先ほどWindowsにはパーツの相性問題があると言いましたが、BTOならば動作チェックも行ってもらえるので、相性問題を心配する必要もありません。
また、BTOパソコンはパーツ交換が簡単なので、スペックアップや故障にも対応しやすいです。
購入後もスペックアップしやすい
故障してもパーツ交換でOK
サイコム
価格は少々高めですが、パーツの選択肢が多く、カスタマイズ性では断トツです。掲載しているすべてのパーツは、サイコムで相性チェック済みなので、安心して選ぶことができます。ドスパラ
全国に20店舗以上を展開させる大手パソコンショップ。ドスパラは出荷が早く、ポイントサービスも充実しています。パーツも安いので、スペックアップする時に重宝しています。
パソコン工房
全国に70店舗以上を展開させる大手パソコンショップ。BTOパソコンは送料がかかることが多いですが、パソコン工房は店頭受け取りで送料無料になります。
まとめ
今回はDTM用パソコンの選び方について説明しました。パソコン選びは難しいと思いますが、自分のスタイルに合ったものを選択するようにしましょう。
自宅のみで使うならばデスクトップ、スタジオでの使用も考えてるならばノートパソコンというふうに選択肢を絞っていけば、自ずと自分に合うパソコンが見つけられます。
それでも決められないかたは、BTOパソコンにしておきましょう。BTOならばパソコン購入後もスペックアップできるので、あまり悩まなくて済みます。