ベース音源「SI-Bass Guitar」の使い方講座_bandlab
BandLabにはベース音源「SI-Bass Guitar」が標準搭載されており、インストールするだけでベースの音を鳴らすことができます。
そこでこの記事では、ベース音源「SI-Bass Guitar」に含まれる各機能を一つずつ紹介し、それぞれの使い方についても詳しく説明します。
この記事を読めば、「SI-Bass Guitar」の使い方が分かるようになるので、「SI-Bass Guitar」を使ってベースを打ち込みたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ベース音源「SI-Bass Guitar」の全体画面
ベース音源「SI-Bass Guitar」は5つのビューで構成されています。各ビューは次のように配置されており、ベースの音作りが効率良く行えるようになっています。
それでは、各ビューの機能を1つずつ見ていきましょう。
プログラム&パターン集
プログラム&パターン集はベースの音色やMIDIパターンを読み込むエリアです。SI-Bass Guitarには、多様な音色やMIDIパターンが収録されており、音楽制作を手助けしてくれます。
音色の設定方法とMIDIパターンの取り込み手順を確認していきましょう。
ベースの音色を設定する
1.音色を設定するには、赤枠部分をクリックして、ベースの音色一覧を表示させます。
2.音色一覧が表示されたら、使用したい音色を選択します。今回は「Clean Finger.prog」を選びましょう。
3.ベースの音色が設定されました。
4.SI-Bass Guitarには、歪ませたベースやシンセベースなど、多彩な音色が収録されています。さまざまなベースサウンドが用意されているので、各自でチェックしてみましょう。
MIDIパターンを取り込む
1.MIDIパターンを取り込むには、赤枠内のジャンルをダブルクリックして、MIDIパターンを表示させます。
2.今回は「ROCK」を選択し、MIDIパターンは「ROCK-01」を選びましょう。
3.選択したMIDIパターンは「再生」ボタンを押すと視聴できます。「ループ」ボタンを押しておけば、ループ再生も可能です。
4.選択したMIDIパターンをトラックに取り込みます。「ROCK-01」をドラッグ&ドロップして、希望のトラックに配置しましょう。
5.ベースのMIDIパターンがトラックに取り込まれました。
6.取り込んだMIDIパターンは編集が可能です。気になる部分があれば、編集して使いましょう。
パターングリッド
パターングリッドはMIDIパターンを登録しておけるエリアです。気に入ったMIDIパターンがあれば登録して、いつでも使えるようにしておきましょう。
ただし、登録しておけるMIDIパターンは4つまでになっています。
ベース・コントロール
ベース・コントロールはベースの音を調整するエリアです。このエリアではピックアップを切り替えたり、モノとポリを変更したりすることができます。
それでは、各パラメーターを1つずつ見ていきましょう。
PICKUP SELECTOR(ピックアップセレクター)
ピックアップセレクターはピックアップを切り替えるスイッチです。SI-Bass Guitarでは本物のベースのように2つのピックアップを切り替えて使うことができます。
リアピックアップの音
ピックアップセレクターを下にすると、リアピックアップに切り替わります。リアピックアップはブリッジ寄りのピックアップで、高音域が強調された明るいサウンドが特徴です。
フロントピックアップの音
ピックアップセレクターを上にすると、フロントピックアップに切り替わります。フロントピックアップはネック寄りのピックアップで、低音域が強調された暖かいサウンドが特徴です。
MONO(モノ)/POLY(ポリ)
モノとポリを切り替えるスイッチです。モノは単音しか鳴らないモードで、ポリは複数の音を同時に鳴らせるモードになっています。
MONOモードではMIDIノートを重ねるだけでスライド奏法が再現できます。
MONOモードでMIDIノートを重ねた場合
MONOモードは単音しか鳴らないため、MIDIノートを重ねるだけでスライド奏法が再現できます。複数の音を同時に鳴らすことはできませんが、簡単にスライドを打ち込めます。
また、MONOモードではスライドの速さを調整するSLIDEツマミも使用できます。
POLYモードでMIDIノートを重ねた場合
POLYモードは複数の音が同時に鳴るため、MIDIノートを重ねてもスライドは再現できません。POLYモードでスライドを再現する場合は、ピッチベンドを使う必要があります。
SLIDE(スライド)
スライドはスライドの速さを調整するパラメーターです。このツマミを左へ回すほどスライドの速度が速くなり、右へ回すほどスライドの速度が遅くなります。
SLIDEツマミはMONOモードでのみ使用可能です。
スライド値を「0.0s」に設定した場合
スライド値を「0.0s」に設定すると、音から音へ飛ぶように変化します。ハンマリングやプリングなど、音から音へ飛ぶような奏法を再現する時に使えます。
スライド値を「3.0s」に設定した場合
スライド値を「3.0s」に設定すると、音から音へ滑らかに変化します。スライド奏法やグリッサンドなど、音から音へ滑らかに変化する奏法を再現する時に使えます。
TUNE(チューン)
チューンはピッチを調整するパラメーターです。調整範囲は-6.0~6.0stで、初期値は「0」に設定されています。1.0stごとに半音動くので、最大で半音6個分の上下が可能です。
チューンを「5.0st」に設定し、「ド」を打鍵した場合
チューンを「5.0st」に設定すると、半音5個分上がった音が鳴ります。つまり、「ド」を打鍵した場合は半音5個上の「ファ」の音が鳴ります。
アンプ・コントロール
アンプ・コントロールはベースの音を調整するエリアです。このエリアではイコライザーで音質を変化させたり、ボリュームを調整したりすることができます。
それでは、各パラメーターを1つずつ見ていきましょう。
VOLUME(ボリューム)
ボリュームは音量を調整するパラメーターです。このツマミを左に回すほど音量は小さくなり、右に回すほど音量は大きくなります。
PAN(パン)
パンは音の定位を調整するパラメーターです。このツマミを左に回すと音の定位は左へ移動し、右に回すと音の定位は右へ移動します。
PANツマミを真ん中にした音
パンを「0%」に設定すると、音は中央から聞こえます。スピーカーでは両方のスピーカーから、ヘッドフォンでは両耳に同じバランスで音が再生されます。
PANツマミを右に回した音
パンを「100%」に設定すると、音は右から聞こえます。スピーカーでは右スピーカーから、ヘッドフォンでは右耳に音が再生され、左側からは音が鳴りません。
BASS(ベース)
ベースは低音域を調整するパラメーターです。BASSツマミを上げると音が太くなり、迫力のあるサウンドに変わります。逆に下げると音が細くなり、軽いサウンドになります。
ベースを「-18.0dB」に設定した音
BASSツマミを左に回して低音域をカットした音です。低音域が抑えられているため、軽いサウンドになっています。
BASSツマミは下げすぎると、迫力のないサウンドになるので注意しましょう。
ベースを「8.0dB」に設定した音
BASSツマミを右に回して低音域をブーストさせた音です。低音域が強調されるため、重みのあるサウンドになっています。
BASSツマミは上げすぎると、音がボワつくので注意しましょう。
MID(ミドル)
ミドルは中音域を調整するパラメーターです。MIDツマミを上げると音の輪郭がハッキリし、音抜けが良いサウンドに変わります。
逆に下げると音の主張が弱くなり、控えめなサウンドになります。
ミドルを「-12.0dB」に設定した音
MIDツマミを左に回して中音域をカットした音です。中音域が抑えられているため、主張が弱いサウンドになっています。
MIDツマミは下げすぎると、音抜けが悪くなるので注意しましょう。
ミドルを「5.0dB」に設定した音
MIDツマミを右に回して中音域をブーストさせた音です。中音域が強調されるため、音抜けが良いサウンドになっています。
MIDツマミは上げすぎると、主張が強いサウンドになるので注意しましょう。
TREBLE(トレブル)
トレブルは高音域を調整するパラメーターです。TREBLEツマミを上げると、アタックが強調されて力強いサウンドになります。逆に下げるとアタックが弱いサウンドになります。
トレブルを「-12.0dB」に設定した音
TREBLEツマミを左に回して高音域をカットした音です。高音域が抑えられているため、アタックの弱いサウンドになっています。
TREBLEツマミは下げすぎると、こもった音になるので注意しましょう。
トレブルを「8.0dB」に設定した音
TREBLEツマミを右に回して高音域をブーストさせた音です。高音域が強調されるため、アタックの強いサウンドになっています。
TREBLEツマミは上げすぎると、キンキンとした耳障りな音になるので注意しましょう。
DRIVE(ドライブ)
ドライブは歪みを調整するパラメーターです。このツマミを右に回すと歪みが強くなり、左に回すと歪みが弱くなります。
ドライブを「0%」に設定したベースサウンド
DRIVEツマミを左一杯に回した歪みのないベースサウンドです。ドライブを「0%」に設定しているので、クリーンな音色になっています。
ドライブを「45%」に設定したベースサウンド
DRIVEツマミを右に回して歪ませたベースサウンドです。ドライブを「45%」に設定しているので、オーバードライブがかかった音色になっています。
COMPRESS(コンプレッション)
コンプレッションは音を圧縮して、音の粒を整えるパラメーターです。このツマミを右に回すと、圧縮レベルが上がり、音量差が小さくなっていきます。
コンプレッションを「0%」に設定したベースサウンド
COMPRESSツマミを左一杯に回し、コンプレッションをかけていないベースサウンドです。音を圧縮していないため、音量差が大きく、音の粒が揃っていない音色になっています。
コンプレッションを「30%」に設定したベースサウンド
COMPRESSツマミを右に回してコンプレッションをかけたベースサウンドです。音を圧縮することで音量差が小さくなり、音の粒が揃った音色になっています。
フレットボード
フレットボードは鳴っている音の高さを表示してくれるエリアです。MIDIキーボードで打鍵した音や打ち込んだMIDIノートを音程で表示してくれます。
指板をクリックすると音も鳴るので、音色のチェックにも使用できます。
まとめ
今回はベース音源「SI-Bass Guitar」に含まれる各機能を一つずつ紹介し、それぞれの使い方についても詳しく説明しました。
SI-Bass Guitarはシンプルで扱いやすく、初心者でも気軽に使えるベース音源です。この機会に使い方をマスターして、音楽制作に活かしてみましょう。
当サイトでは、BandLabの使い方記事を数多く公開しています。BandLabの使い方でお困りのかたは以下の記事も参考にしてみてください。